

サイズ違いは外反母趾の原因!?実際の「足」に合った靴の選び方
足のサイズは長さだけではない!?
靴を買うときにはさらに「足囲(そくい)」と呼ばれる足の周囲を図ったサイズも参考にすると、外反母趾になりにくいのです。「足囲」とは足の親指の付け根から小指の付け根をぐるりと巻いた長さのこと。

靴に表示されている「EE」などの表示が「足囲」を表しています。よく「足幅」だと勘違いされますが「幅」ではないのです。足囲は単純に何センチだとEEというサイズになるわけではなく、足長との組み合わせで割り当てられます。
たとえば足囲が同じ22.5cmであっても、足長が22.5㎝の場合は「E」ですが、足長が24.5cmの場合は「C」つまり少し細めの足となります。(女性のサイズで表示しています)
「E」がたくさんつく靴ほど楽と思うのは間違い!?
あまり重視されることの少ない足囲。一般的にはEがたくさんつくほど幅広になるので楽だと思われることも多いのですが、実際のサイズよりも大きい足囲の靴を履くと開張足になりかねません。開張足は外反母趾の原因とも言われている状態のことです。
外反母趾の原因ともいわれる開張足とは?
外反母趾は親指が小指側に曲がっていることが主な特徴ですが、そうなる前には開張足という症状になっていることが多いです。開張足とは、親指と小指の付け根に本来あるべきアーチが落ちて横に広がっている状態のこと。アーチが無くなるので当然足幅は本来の足幅よりも広くなります。

しかしここで注意していただきたいのは、横幅の広がった開張足の状態は本来の足の形ではないということです。開帳足の状態では外反母趾になりやすいだけでなく、歩いたり走ったりする時の衝撃を吸収しにくいため膝や腰へ負担がかかりますし、足裏のタコや魚の目ができやすくなってしまいます。
そうならないためには足囲に合った靴を履くことがとても大切です。開張足になってしまうと正しいサイズの靴を買うのが難しくなりますので、その場合は椅子に座って足を組み、体重をかけない状態で測った足囲を参考にして靴を買うといいですよ。最初はきつく感じるかもしれませんが、その状態で足指をきちんと使って歩くことで、開張足の進行を防げるからです。
最近では女性だけでなく、男性や子供にも多い開張足や外反母趾。足に合った靴を履くことで防げますので、是非一度「足囲」を測って足に合う靴を選んでくださいね。
- 執筆者:
- 藤井 朋代